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法定の安全基準がある車椅子用の階段昇降機

車椅子用の階段昇降機は法律上はエレベーターの一種です。装置としては昇降機と、昇降機を上下させるレールがあります。いずれも厳しい安全基準が定められています。またレールを取り付ける階段や壁面の材質や強度にも留意しなければなりません。コンクリート製や鉄製であっても、老朽化していたり、内部の鉄筋がさびて強度が落ちているような場合は、階段や壁面自体の補強工事も必要になります。使う人が昇降機に乗り降りする場所の広さや周辺のレイアウトによっては、周辺の壁に手すりをつけて安全性を高めるといった工事が、別途必要になることもあります。設置工事や管理に関しても建築基準法などに細かな規定があり、設置業者は遵守しなければなりません。こうしたことを守れば安心して使える便利な機器です。大切なのは定期検査です。昇降機はメンテナンスを継続することが安全性を維持します。

安全機能が多い機種が安心

車椅子用の階段昇降機にはさまざまな安全装置がついています。移動中に、ペットの猫や小さな子供がレールに近づくと危険です。そうした障害物を素早くキャッチするセンサーは安全性を高める効果があります。また乗っている人が恐怖心を抱かないように、スタート時と停車直前はスピードが遅いといった設定ができる機種がお勧めです。異常動作が起きた場合に停止させるための非常用停止ボタンがあるのは当然ですが、使いやすさをチェックする必要があります。昇降機は乗車可能な重量が規定されています。重量がオーバーした場合は自動的に検知して知らせる機能があるタイプもあります。個人住宅でよく問題になるのは、乗り降りする場所が狭いことです。こういう場合、一方向からしか乗車、降車できないタイプの機種だと不便です。こういう状況に対応できるように、三方向のどこからでも乗車、降車が可能な機種もあります。

電源をしっかり管理することが大切

安全にできている車椅子用の階段昇降機ですが、電気で作動するわけですから電源のオン、オフに関する設計は大切です。より安全性を高めるため、使う方の体の機能に配慮して機種を選ぶことが重要です。車椅子を使う方は足腰だけでなく手の機能にも問題がある人もいます。健常者のように敏速にボタンを押せない人もいます。こういう方に推奨されるのは、ボタンを押している間だけ動く方式の機種です。手を離すだけで電源が切れて停止する仕組みになっていますから、ボタンを素早く押すことが無理な方には優しい設計です。電源に関してはメインとなるキースイッチの管理が大切です。特に使用後は、必ずメインの電源を切っておくことが事故防止につながります。一般住宅であれば家族のだれかがキーの管理者になることが推奨されます。管理者以外は電源に触らない約束を家族がしておくことで、子供のいたずらや、ちょっとした不注意でのトラブルを防ぐことができます。

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